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:2013/11/07(木) 09:30:39.19 ID:


国宝1号の崇礼門(スンレムン、南大門)は韓国の顔だ。崇礼門火災で国民の喪失感は大きかった。

崇礼門の伝統方式による復元は単純な文化財復元の次元を超え国民の剥奪感を補償する象徴的意味まであった。
ところが拙速・ずさん工事で再び失望を与えている。

丹青の亀裂・剥落現象でふくらんだ崇礼門のずさん工事疑惑が全方向に広がっている。
ずさんだったり値段が安い一部資材を購入し、政府労賃単価より低い賃金で工事したことが明らかになった。
原則のない伝統工法を用い、木材のひび割れが深刻という点も確認された。

本紙が単独入手した「崇礼門工事決算内訳資料」のうち、「主要材料購入費」によると、
丹青の顔料購入費1億800万ウォンは全復旧予算242億ウォンの0.4%にすぎなかった。
丹青問題の核心に挙げられるにかわの購入費は390万ウォンで0.01%にすぎなかった。

また、丹青の顔料は白い貝の粉を化学染料で染めた水干粉彩10種類を使った。天然顔料で復元するという文化財庁の発表と違いがあった。
顔料を納品したカイルアート のキム・ヒョンスン社長は、「文化財庁と協議した当初は顔料購入費が5億~6億ウォンで策定される予定だった。
ところがある日ホン・チャンウォン丹青匠を通じ水干粉彩を納品するよう連絡がきた」と話した。

伝統顔料業者の九霞山房(クハサンバン)のホン・スヒ代表は、
「水干粉彩の価格は最高級天然石彩の10%水準だ。国宝第1号の補修になぜ最も良い顔料を使わなかったかわからない」と指摘した。

これに対し文化財庁は、「原材料は公共標準単価を基準として購入したもの」と釈明した。

これに対し広報的な事業には多くの資金が投じられた。
2009~2012年の記念行事、関連動画制作、管理運営費・コンサルティング費、崇礼門展示館補助金のような項目には
資材費の2倍近い24億ウォンが支出された。崇礼門周辺整備にも38億ウォンが使われた。

木材は丹青に続くもうひとつの問題として浮上した。乾ききっていない木材が供給されたという指摘が出ている。
最も重要な部材の木材には全予算の0.9%である2億3400万ウォンが必要とされた。

1日に本紙取材陣は崇礼門の木材を調査した。
火災が集中し新しい木材を多く使った2階楼閣の4本の柱のうち1本はすでに垂直に深く広く割れ中が見えていた。

朝鮮時代の主要工事に木材を供給した三陟(サムチョク)の濬慶墓(チュンギョンミョ)から供給された金剛松だ。
南東側の軒と垂木も割れて中が見えた。門楼入口の上側の軒先に横に渡された角材と屋根板の間も開いている。

木造専門家のC氏は、「よく乾かしていない木材を使って起きたものだ。今後さらにひびが拡大し見た目が悪くなるだろう」と指摘した。
木材工事の責任を負ったシン・ウンス大木匠は5日に本紙とのインタビューで「都辺首(現場木工責任者)を早期に任命できず、
まともな木材の供給を得られなかった。私が木の水分を検査することもできず、たとえ乾いていなかったとしてもどうして乾くのを待つことができるだろうか」と話した。

これに対し文化財庁は、「政府標準仕様書に出てきた24%の含水率を基準に工事したもの」と説明した。

木材専門家のチェ・ウォンチョル氏は、「通常の木造住宅でも含水率を19%としてゆがみやひびを防ぐのに、
基準を5%も上回る木を使うことができるようにしたことは問題」と話した。

シン大木匠はまた、「施工者であるミョンホン建設を通じ木材工事を13億2300万ウォンで請け負ったが、
そこから木材価格を抜かなければならず、策定された木工労賃10万ウォンは平均日当15万ウォン(2012年政府基準単価は14万1000ウォン)より低い上に、
それすら適時に受け取ることができなかった。そこで2011年秋に1カ月半ほど工事を拒否し、いまだに代金は全額支払われていない」と打ち明けた。

今後木材部門で問題が続出する可能性も予告されている。
丹青工事も政府労賃単価は2012年基準14万ウォンだが請け負い段階を経てはるかに低くなり5万ウォンの低賃金になったという話まで出ている。

こうした問題に対し本紙は施工者であるミョンホン建設に問い合わせを続けたが回答は得られなかった。

2013年11月07日09時06分 [中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/008/178008.html?servcode=400&sectcode=400
http://japanese.joins.com/article/009/178009.html?servcode=400&sectcode=400
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